うつ病ってどんな病気?

うつ病のイメージ写真

日々の暮らしや社会生活・学校生活などの中で、落ち込んだり、悲しくなったり、憂鬱な気分になり元気がなくなってくると、「うつ」「うつ病」といった言葉がつい目に入るようになったり、頭に浮かぶことがあるのではないかと思います。
そして、ご家族やご友人との時間を過ごしたり、趣味を満喫したり、あえて何もせずゆっくりと休養するなど、ご自身なりに気分転換を図っても解消されず、ついには、生活に支障が出るほどになってしまっている場合、それは「うつ病」という病気かもしれません。

うつ病が発症する原因は未だ十分には解明されていませんが、多くの場合大きなストレス負荷が持続的にかかることでセロトニンやドーパミンといった、脳内の神経伝達物質の分泌調整機能の低下が起こり、発症すると考えられています。
少し簡単に言えば、ストレスがうまく処理されずに心と体のバランスが崩れ、脳の働きになんらかの問題が起きて発症すると言えるのではないでしょうか。

実際には、何かきっかけがあることが多いようで、例えば学校や職場での人間関係やプレッシャーなどのストレス、ご家族との死別や離婚などのつらい出来事、引っ越しや転職などの環境の変化、逆に何か頑張りが実を結び目標を達成したことをきっかけに発症することもあります。
しかし、大事なことは病気のメカニズムを知ることではなく、こうした不調を感じた時に、「自分が頑張っていないからだ」とか、「自分が甘えているだけだ」などとご自身を責めず、「病気だとしたら仕方のないこと」と思って、まずは気軽に心の専門家に相談されることです。

「うつ病は心の風邪」といった表現が決して正しいとは言えませんが、「ちょっと風邪気味だから診てもらおう」、これくらいの気軽さで、まずは当院にお越しくださればと思います。