強迫症ってどんな病気?

強迫症のイメージ写真

強迫症は、合理的でない観念や考え(強迫観念)や、自分でもやりすぎで無意味と思われるような行為(強迫行為)を繰り返すことにより、日常生活に支障をきたすことになる病気です。
強迫行為は、拭い去れない強迫観念を一時的に緩和し、取り消すために行われている行為ではありますが、そこに多くの時間を浪費してしまうことで、生活を継続することに疲れ果ててしまうことになります。

こんな時はぜひ当院へ

強迫症で悩まれている方の中には、「気になるとずっと考えてしまう」「気になるとどうしても放っておけない」といった性格だと思い、受診につながらないことが多々ありますが、日常生活に支障が出ているのであれば、その時点で受診をお考えになることが重要です。

汚れや細菌汚染の恐怖から過度に手洗い、入浴などを繰り返す不潔恐怖、誰かに危害を加えたかもしれないという不安が頭から離れず、テレビやネット、周囲の人などに確認する加害恐怖、自分の決めた手順で物事を行わないと、恐ろしいことが起きるという不安から、どんな時も同じ方法で行動をとらないといけない儀式行為などの症状が見られますが強迫症の症状は日常生活においては非常に多岐にわたるものです。
こういったことが思い当たるようでしたら、まずは一度、ご相談にお越しくださればと思います。

強迫症の治療について

強迫症の治療法としては、薬物療法、心理療法があります。
薬物療法では抗うつ薬のSSRI(セロトニン再取り込み阻害薬)を使用します。
うつ病で使用するよりも高用量を要することが多く、長期間の服薬が必要です。薬物療法で症状が改善した後も、患者さん自身が「治そう」と意欲を持って、日常生活の中での考え方の見直しや、症状出現時の取り組み方など、日常的に取り組む課題や振り返りを行うことが大事です。
生活スタイル・環境に応じた方法を治療者と一緒に考えていくことが重要となります。