社交不安症ってどんな病気?

社交不安症のイメージ写真

社交不安症は、人前で過度の緊張や、その強い緊張に伴う身体症状として出てしまう病気です。朝礼や部活動での発表の場など、普段話すのとは異なる状況と、緊張を伴う場面で強くあがってしまうのです。
緊張しやすい、神経質であるといった性格的な傾向も、発症の頻度にはある程度は関連するとは言われてはいますが、脳内のストレスホルモンのバランスが崩れることにより、不安や緊張に対する感情のコントロールができなくなってしまっていると考えられています。
つまり、社交不安症は性格の問題や、単にプレッシャーに弱いという事ではありませんので、きちんと治療することが必要になります。

こんな時はぜひ当院へ

社交不安症は、会話や発表、ミーティング等だけでなく、面接や外食などのあらゆる場面で出現してしまう事があります。
その上で、日常生活で以下のようなサインを感じたら、まずは一度相談にお越しくださればと思います。

  • 人前で発言ができなくなる
  • 人前で発表や挨拶ができない
  • 人前で字を書こうとすると震えて書けない
  • 人と会うのが怖くなる
  • 外食ができなくなってしまう
  • 電話を人に聞かれるのが怖い
  • 人前ではトイレに行けない

社交不安症の治療について

社交不安症の治療は、薬物療法と心理療法が行われます。
薬物療法で不安を抑えつつ、認知行動療法などの心理療法で不安状況に対する対処法を身につけていくという治療法が多く行われています。
また、患者さんに対して「性格が弱いからだ」「気の持ちようだ」などの励ましは逆効果で、ご本人をいっそう苦しめてしまうことになりますので、正しい病気の知識を沿って関わることが大切です。
そのためにも、まずはお早めに当院を受診され、症状の悪化と社会的機能の低下を避けながら、適切な治療を受けることをお勧めします。